今月の主題 糖尿病診療の実際
治療
運動療法指導の実際
佐藤 祐造
1,2
Yuzo Sato
1,2
1名古屋大学・総合保健体育科学センター
2名古屋大学医学部・第3内科
pp.1002-1003
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219065
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近年,国民の間でテニス,スキー,ジョギングなどのスポーツ活動がレクリエーションとして関心をよんでいる.運動療法は食事療法と共に,車の両輪にたとえられる程に,糖尿病の基本治療として重要視されており,スポーツの普及は,我々医師にとっても好ましい現象と思われる1).にもかかわらず,運動療法の指導にあたっては"糖尿病治療のための食品交換表"(糖尿病学会編,文光堂刊)の如き確立された治療指針もほとんどなく,また糖尿病児の中には,学校での体育活動への参加を禁止されたりする場合も少なくない現状にある1,2).
本稿では運動療法について,実際面に重点をおいて概説するが,詳細は拙著2,3)および"糖尿病運動療法のてびき"(糖尿病治療研究会編,医歯薬出版)を参照していただければ幸いである.
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