Japanese
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特集 最新の糖尿病治療とリハビリテーション
運動療法の実際
Practice of exercise therapy for diabetes
星野 武彦
1
Takehiko Hoshino
1
1太田綜合病院附属太田西ノ内病院運動指導科
1Department of Physical Training and Science, Ohta-Nishinouchi Hospital, Ohta General Hospital Foundation
キーワード:
インスリン抵抗性
,
介護予防
,
運動継続
Keyword:
インスリン抵抗性
,
介護予防
,
運動継続
pp.383-387
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200585
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はじめに
糖尿病をはじめとした生活習慣病の上流には肥満があり,その原因のひとつとして運動不足が挙げられている1).このため,糖尿病の治療や予防にとって,運動療法が有効である.また,日本人2型糖尿病患者は糖尿病でない人に比べて,生活機能低下により要介護状態に移行しやすいことも問題になっている.特に高齢糖尿病患者に対する運動療法は,糖代謝および脂質代謝改善のみならず生活機能低下予防または改善のためにも重要な役割を担っている.近年,糖尿病と運動に関する研究が多数実施され,運動の治療効果や予防効果が報告されている2-5).しかし,運動の継続は容易ではなく,運動を習慣化できている患者は必ずしも多くはない.少しでも多くの患者に安全で効果的な運動を継続させるためにはどうしたらよいか.当院における運動療法の実際を紹介しながら,その答えを探ってみたい.
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