今月の主題 呼吸不全の臨床
呼吸不全のリハビリテーション
理学療法のすすめ方
須藤 守夫
1
,
坂東 武志
1
1盛岡友愛病院
pp.836-837
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900215
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慢性呼吸不全は低酸素血症(PaO2 60 Torr以下)および高炭酸ガス血症(Pa CO2 45 Torr以上)を伴う低酸素血症に分類される.前者には閉塞性肺疾患(慢性肺気腫,慢性気管支炎,びまん性汎細気管支炎など)および拘束性肺疾患(間質性肺炎,肺線維症)が含まれる.後者には拘束性肺疾患のうち胸郭成形術後および胸膜癒着,脊椎後側彎症および神経,筋疾患によるものが含まれる.また肺気腫やびまん性汎細気管支炎も進行すると高炭酸ガス血症を生じる.これらの病態を改善するために,薬物療法,酸素療法に加え,肺理学療法が必要となる.
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