今月の主題 呼吸不全の臨床
人工呼吸管理
High frequency ventilation(HFV)の適応と限界
長尾 光修
1
,
平岡 仁志
1
1獨協医科大学越谷病院・呼吸器内科
pp.830-831
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900213
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通常の人工呼吸では,1回換気量は死腔換気量よりも大きくなければならないのが呼吸生理の常識である.しかし,高頻度人工呼吸では,ごくわずかな1回換気量でも,その呼吸回数を増加させることでガス交換が可能である事実を示した.高頻度人工呼吸法は約10年前に登場し,そのガス交換メカニズムについて多くの動物実験報告がなされた.しかし,その臨床応用はIRDS(新生児呼吸窮迫症)や特殊な救命例であり,本人工呼吸法の一面を表している.
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