特集 喘息・COPDと関連疾患の重要知識Up-to-date
喘息・COPD患者の長期管理と急性期の対応
喘息の長期管理(成人)
新実 彰男
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学
キーワード:
喘息予防・管理ガイドライン
,
日本アレルギー学会
,
治療ステップ
,
生物学的製剤
,
難治性喘息
Keyword:
喘息予防・管理ガイドライン
,
日本アレルギー学会
,
治療ステップ
,
生物学的製剤
,
難治性喘息
pp.2268-2273
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229906
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Point
◎喘息の治療目標は,症状コントロール(気道炎症の制御,正常な呼吸機能の維持)と将来のリスク回避(喘息死・増悪の防止,呼吸機能の経年低下抑制,治療薬の副作用発現回避,健康寿命の維持)である.
◎薬剤治療のみならず,感作アレルゲンやその他の増悪因子の回避,吸入手技の指導やアドヒアランスの管理,併存症の管理も重要である.
◎吸入ステロイド薬(ICS)を中心に,重症度(症状)に応じてICSを増量しながら長時間作用性β2刺激薬(LABA;ICSとの配合剤)や,さらに長時間作用性抗コリン薬(LAMA;トリプル製剤使用可能),ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA),テオフィリン徐放製剤を併用していく(stepwise approach).
◎難治性喘息と判断されたら生物学的製剤を検討する.2型炎症を有するtype 2喘息はよい適応である.併存疾患への効果による喘息への相乗効果も考慮する.
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