特集 妊婦が外来に来たら
【症状・疾患への対応】
妊婦の喘息発作
中西 美紗緒
1
,
箕浦 茂樹
1
1国立国際医療センター産婦人科
キーワード:
喘息予防・管理ガイドライン
,
胎児発育
,
胎児心拍モニタリング
,
胎児低酸素血症
,
FDA分類
Keyword:
喘息予防・管理ガイドライン
,
胎児発育
,
胎児心拍モニタリング
,
胎児低酸素血症
,
FDA分類
pp.213-215
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101366
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Case
重症喘息合併妊娠の1例
患者:30歳.2回経妊1回経産,自然妊娠.
既往歴:喘息様発作のため,5歳から小児病院で管理されていた.
現病歴:自然妊娠で近医にて妊婦健診を受けていた.妊娠15週頃より喘息発作を繰り返していたが,β2刺激薬吸入にて軽快していた.しかし,妊娠32週に上気道炎を併発し,喘息発作増悪のため管理目的に入院.酸素投与,β2刺激薬の反復吸入およびステロイド,アミノフィリンの点滴,抗菌薬投与を開始した.発作は改善傾向であったが,胎児は子宮内胎児発育遅延,胎児心拍モニタリング(J1)にてnon-reassuring statusと診断され,硬膜外麻酔にて帝王切開術を施行した.出産後は喘息症状の悪化なく退院となった.
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