特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
治療・薬物療法が腎機能の影響を受けやすい内科的疾患
〈消化器疾患〉
消化器系薬剤と腎機能
住田 圭一
1
1テネシー大学ヘルスサイエンスセンター腎臓内科
キーワード:
慢性腎臓病
,
プロトンポンプ阻害薬
,
便秘
,
電解質異常
Keyword:
慢性腎臓病
,
プロトンポンプ阻害薬
,
便秘
,
電解質異常
pp.732-736
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229536
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Point
◎プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用は慢性腎臓病(CKD)発症や進展のリスクとなる可能性がある.
◎CKD患者では便秘の合併頻度が高く,高カリウム血症やCKD進展のリスクとなる.
◎CKD患者で酸化マグネシウム製剤を使用する際は,高マグネシウム血症に注意が必要である.
◎下剤による便秘治療により,高カリウム血症やCKD進展リスクが軽減される可能性が示唆されている.
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