特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか?
検査の解釈
免疫電気泳動・遊離軽鎖の見かた
原田 健右
1
1富山大学附属病院検査・輸血細胞治療部
キーワード:
蛋白分画
,
免疫電気泳動法
,
免疫固定法
,
遊離軽鎖
,
FLC
,
κ/λ比
Keyword:
蛋白分画
,
免疫電気泳動法
,
免疫固定法
,
遊離軽鎖
,
FLC
,
κ/λ比
pp.2110-2113
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227938
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Point
◎血清総蛋白は,アルブミンと免疫グロブリンの挙動を中心に評価する.
◎免疫グロブリンの増加は,蛋白分画検査によってスクリーニングし,多クローン性増加によるものか単クローン性増加(Mピークの出現)によるものかを鑑別する.
◎Mピークを認めたら,免疫電気泳動法や免疫固定法によって単クローン性の免疫グロブリン増加であることを確認し,M蛋白の種類を同定する.
◎蛋白分画や免疫固定法に加えて,遊離軽鎖(FLC)κ/λ比を評価することで,高い感度でB細胞/形質細胞増殖性疾患を診断することができる.
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