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感染症
ペニシリン感受性黄色ブドウ球菌(MIC≤0.03mg/L)菌血症の治療を,セファゾリンではなくペニシリンGやアンピシリンで行うことはできますか?
守山 祐樹
1
1東京高輪病院感染症内科
pp.436-437
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202674
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ペニシリン感受性黄色ブドウ球菌(PSSA)とは
わが国でのメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(methicillin-susceptible Staphylococcus aureus :MSSA)菌血症の治療薬はセファゾリン(CEZ)が第一選択となる.黄色ブドウ球菌は感受性試験でペニシリンG(PCG)がS(MIC≤0.12mg/dL)であっても,PCGやアンピシリン(ABPC)に対する誘導耐性を示すことがあるため,通常は確認試験を経てペニシリン感受性黄色ブドウ球菌(penicillin susceptible Staphylococcus aureus:PSSA)と判定する.ただし,PCGがMIC≤0.03であれば,確認試験が全て陰性であったという報告もあり1),MIC≤0.03であればPSSAと読み替えてもよいかもしれない(図1).
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