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今月の特集 母子感染の検査診断
各論
—母子感染で問題となる細菌感染症—リステリア菌感染症
Listeriosis in pregnant women and newborns
古市 宗弘
1
1慶應義塾大学医学部小児科学教室
キーワード:
Listeria monocytogenes
,
リステリア症
,
CAMP試験
,
アンピシリン
Keyword:
Listeria monocytogenes
,
リステリア症
,
CAMP試験
,
アンピシリン
pp.1405-1410
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201429
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Point
●Listeria monocytogenesは通性嫌気性の運動性のあるグラム陽性短桿菌で,血液寒天培地で乳白色,円形,半透明のsmooth型の小さなコロニーを形成し,狭いβ溶血を認める.
●カタラーゼ陽性,VP反応陽性であり,CAMP試験ではStaphylococcus aureusと交差する領域で狭域の溶血帯が観察される.
●4℃でも発育可能で,冷蔵保存した食品でも増殖可能であり,感染源になりうる.
●セフェム系抗菌薬に自然耐性で,アンピシリンが第一選択薬となる.
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