特集 患者満足度の高い便秘診療
さまざまなケースへの対応
慢性腎臓病(CKD)・透析患者における便秘
髙島 弘至
1
,
阿部 雅紀
1
1日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野
キーワード:
便秘
,
慢性腎臓病
,
透析患者
Keyword:
便秘
,
慢性腎臓病
,
透析患者
pp.1552-1556
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227143
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎透析患者では便秘の頻度は高く,約半数以上に認める.
◎透析患者は透析による除水や水分摂取制限,食物繊維摂取不足,薬の副作用,運動量低下などの影響から便秘になりやすい状態にある.
◎便秘は慢性腎臓病(CKD)発症率や心血管疾患の発症への関連が示唆されており,早期の適切な対応とコントロールを行うことが重要である.
◎便秘治療薬として,便を軟化する下剤(浸透圧性下剤,上皮機能変容薬)が推奨されており,刺激性下剤においては短期使用や頓用を考慮する.また規則正しい生活や食事,運動習慣,排便習慣などを取り入れる必要がある.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.