特集 患者満足度の高い便秘診療
便秘を診断する
便秘症の病態
眞部 紀明
1
,
春間 賢
2
1川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波)
2川崎医科大学総合内科学2
キーワード:
便秘
,
大腸運動
,
便排出機能
Keyword:
便秘
,
大腸運動
,
便排出機能
pp.1434-1437
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227120
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Point
◎正常排便には大腸運動と便排出機能が重要である.
◎便秘はその病態から大腸通過正常型,大腸通過遅延型,便排出障害型の3タイプに分類される.
◎大腸通過遅延型における大腸の通過時間の遅延は,主に高振幅伝播性収縮(HAPC)の頻度減少あるいは消失に起因すると考えられている.
◎腹筋・骨盤底筋群の筋力低下,肛門括約筋の機能不全,恥骨直腸筋の協調運動障害,直腸知覚低下が起こると排便メカニズムが障害され,便排出障害型の便秘を引き起こす.
◎便排出障害型の60%程度に二次性に大腸通過遅延型が合併する.
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