特集 患者満足度の高い便秘診療
便秘を診断する
便秘の病型分類・外来での鑑別法と重症度評価
味村 俊樹
1
,
本間 祐子
1
,
堀江 久永
1
1自治医科大学外科学講座消化器一般移植外科学部門
キーワード:
大腸通過正常型便秘症
,
大腸通過遅延型便秘症
,
便排出障害
,
症候性便秘
,
薬剤性便秘
Keyword:
大腸通過正常型便秘症
,
大腸通過遅延型便秘症
,
便排出障害
,
症候性便秘
,
薬剤性便秘
pp.1438-1446
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227121
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Point
◎便秘は,症状によって排便回数減少型と排便困難型に分類される.
◎便秘は,病態によって大腸通過正常型便秘症,大腸通過遅延型便秘症,便排出障害に分類される.
◎排便回数が3回未満/週で硬便の場合は排便回数減少型,特に大腸通過遅延型便秘症である可能性が高い.
◎食事摂取量,特に食物繊維の摂取量が少なくて排便回数が少ない場合は,大腸通過正常型である可能性が高い.
◎重症度評価として,症状はConstipation Scoring System(CSS)を,便秘特異的QOLは日本語版Patient Assessment of Constipation Quality of Life Questionnaire(JPAC-QOL)を用いる.
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