特集 真夏の診察室
扉
平島 修
1
1徳洲会奄美ブロック 総合診療研修センター
pp.1233
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227069
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2019年6月,このテーマで特集企画が採用された際に執筆いただいた先生方へ,『経済・暮らしが豊かになり,経済のグローバル化,格安航空会社の発展とともに,誰もが簡単に海外旅行が可能となった.この30年で約3倍の約2,000万人,8月が最も多く,約200万人が海外へ出かける.逆に海外からの旅行者も年間1,800万人と10年前の3倍,やはり8月が最も多く200万人が日本へ訪れる.ある国でパンデミックが起きた疾患はいつ日本にも持ち込まれ兼ねない時代となった.気候,社会情勢を踏まえ,夏に遭遇する疾患の適切な対応,患者への正しい情報をまとめていただきたい』とお願いした.
編集作業を進めていた2020年1月,中国より流行が始まったCOVID-19により世界が一変した.WHOですらも感染拡大予測ができず,3月には爆発的に世界中に広がることとなった.その一因にはグローバル化の影響が大きかったと言わざるを得ない.医療者はある日突然,命の危険にさらされるかもしれない,という感染の恐怖のなかで戦う聖職となった.そして3月20日,沖縄の海の前で予定していた座談会はテレビ会議で行うことになった.
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