特集 シン・フィジカル改革宣言!—私の“神技”伝授します。
扉
平島 修
1
1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター
pp.12-13
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201295
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「身体診察」は、教科書や雑誌を読んだだけでできるものではありません。診療の現場で、目の前の「患者さん」という身体を通して、経験しながら繰り返し学ばせていただくものだからです。
では、なぜ雑誌で、「身体診察」の特集を企画したのか——。
身体診察は、時に「検査の1つ」と位置づけられ、その感度・特異度を論じられることもあります。しかし身体診察は、“エビデンス”だけでは語り切れません。検査とは違い、「診察者間の差」を無視できないからです。
「診察者間の差を埋めたい」。そのためには、まず指導者が身体診察へのこだわりや想い、すなわち“アート(技術)”を伝えること、そして学習者がそれを信じて、「習得したい」と願い学び続けることが必要だと考えています。
そこで本特集では、身体診察とその教育に強い想いをもった先生方に、こだわりの診察に的を絞って、自身の得意とするところの“神技”を披露していただきました。
この技を信じ実践していただくことで、“エビデンスの向こう側”から吹いてくる、古くて新しい身体診察の風が、全国へと広がってゆくことを願っています。
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