特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
誤った解釈をされやすい検査
やってはいけない“とりあえずIGRA”
倉原 優
1
1近畿中央呼吸器センター呼吸器内科
pp.2011-2014
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226589
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Point
◎インターフェロン-γ遊離試験(IGRA)は結核の「感染」を診断する検査であり,「発病」を証明するものではない.
◎結核既感染率は加齢とともに上昇していくため,高齢者ではIGRAが陽性になりやすいが,高齢になるほど細胞性免疫が低下し偽陰性にもなりやすい.
◎生来健康な若年者に対するIGRAは,結核診断においてきわめて有用である.
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