特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
誤った解釈をされやすい検査
B型肝炎検査—各種抗原・抗体の使い分け
矢野 安道
1
,
松尾 裕央
2
1兵庫県立尼崎総合医療センターER総合診療科
2兵庫県立尼崎総合医療センター感染症内科
pp.2004-2009
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226588
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Point
◎HBs抗原が陽性の場合は急性B型肝炎,慢性B型肝炎,HBVキャリアの急性増悪の可能性があり,IgM-HBc抗体で判断する.
◎免疫抑制薬の使用時はHBVの再活性化(reactivation)に注意する.
◎慢性B型肝炎患者やoccult HBV感染患者のみでなく,HBV既感染(past HBV infection)や慢性B型肝炎からの治癒(resolved)の場合でもHBVの再活性化を起こしうる.
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