特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?
抗血栓療法に注意が必要な患者
担がん患者におけるがん関連静脈血栓症
向井 幹夫
1
1大阪国際がんセンター成人病ドック科
pp.312-315
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226050
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Point
◎がんと血栓は密接な関係があり,がん関連静脈血栓症を発症する.
◎がん関連静脈血栓症はがん全体の8〜20%に認められ,血栓症の発生率は非がん患者に比べ4〜7倍高い.
◎がん患者は血栓症の再発率が高いうえに,出血リスクも非がん患者の6倍と,注意が必要である.
◎がん患者への抗凝固療法は,出血リスクを考慮したうえで,がんが治癒しない限り継続する.
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