特集 血栓に強くなる―産婦人科診療に活かす最新知識―
Ⅱ.診断・治療
9.がん関連静脈血栓症の診療
関 義信
1,2
1新潟大学医歯学総合病院
2新潟県立がんセンター新潟病院血液内科
キーワード:
がん関連静脈血栓症
,
婦人科がん
,
診断・治療・予防
Keyword:
がん関連静脈血栓症
,
婦人科がん
,
診断・治療・予防
pp.1117-1121
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000412
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要旨
がん関連血栓症では静脈血栓塞栓症(VTE)が最も多い.がん患者をみたら血栓症の高リスクであることを認識するべきである.さらにがんに対する各種治療(化学療法,手術・放射線療法),患者の要因・状態などでも血栓傾向は増幅される.様々な診断ツールが発表されている.治療に際し,より長期の抗凝固療法が必要になる.薬物療法による予防では,再発性VTEの発症に関し,DOACsはLMWHsに比し,VTE再発率が低~同等,出血率が同等~高,全体では非劣勢であったという報告が主流である.
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