特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ
エンド・オブ・ライフを支えるための疾患の知識
神経難病
徳田 英弘
1
1ファミリークリニックネリヤ
pp.1812-1816
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225855
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎エンド・オブ・ライフという視点でみたときの神経難病の特徴として,ADLや嚥下機能,呼吸機能などが低下した状態で,長期間過ごす場合が多いことが挙げられる.
◎症状緩和を目的として,胃瘻造設,補助換気,気管切開などを行う意義は大きく,これらに対する意思決定支援が重要になる.また,呼吸苦に対してはモルヒネの使用も有用である.
◎急変が予測される場合として,嚥下障害,呼吸障害,自律神経障害などの進行,重症感染症などがある.
◎急変に備えて,患者・家族に予想される状況についての理解を図り,急変時の連絡先や,心肺蘇生の要否などについて協議しておく.
◎在宅でも人工呼吸など多くの医療処置が可能であり,難病医療費助成制度,介護保険,身体障害者総合支援法などの制度を利用し,多職種と連携することで,在宅復帰の可能性が高まる.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.