特集 内科医のためのクリニカル・パール3
腎臓・酸塩基平衡・水電解質
酸塩基平衡・水電解質・輸液のクリニカル・パール
石井 太祐
1
,
長浜 正彦
1
1聖路加国際病院腎臓内科
pp.1710-1713
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225130
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Na異常
低Na血症は転倒,骨折のリスクを上げる
Na<135mEq/Lの低Na血症は,無症候性であっても転倒のリスクを上昇させる.Na 126mEq/Lは,血中アルコール濃度0.06%と同等の歩行障害を示すとも言われ,低Na血症の改善によって歩行の不安定性が改善することも示されている.
また,慢性低Na血症は骨粗鬆症を引き起こす.高齢者では転倒による骨折が生命予後を悪化させることが知られ,手術後には肺炎,精神障害,循環器疾患などの合併率が上がる.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.