今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常
疾患と水電解質・酸塩基平衡の異常
心疾患にみられる水電解質・酸塩基平衡の異常
中村 正
1
,
松信 精一
1
,
飯野 靖彦
1
1日本医科大学第2内科
pp.1932-1933
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902955
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ポイント
●心疾患における水電解質・酸塩基平衡異常は,うっ血性心不全において特に重要となる.
●うっ血性心不全では種々の代償機構が働き,その結果として水・Naの体内貯留をきたしやすく,低Na血症を起こしやすい.
●Na制限が心不全での治療の原則となる.
●利尿薬投与時には種々の電解質異常に注意する.
●酸塩基平衡異常は病状や治療内容でさまざまな型を呈しうるが,心不全に対する通常の治療が第一義となる.
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