特集 内科医のためのクリニカル・パール3
血液・腫瘍
血液疾患(リンパ腫・骨髄腫)のクリニカル・パール
神田 善伸
1
1自治医科大学附属病院・附属さいたま医療センター血液科
pp.1668-1671
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225118
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名医ならリンパ節の触診だけでリンパ腫を診断できる?
リンパ節腫脹の原因は,感染症,悪性腫瘍,免疫性疾患の3つが大多数を占めるため,これらの疾患を念頭に置いて鑑別診断を進めることになる.
まずは問診が重要であり,リンパ節腫脹の出現からの期間・大きさの変化,発熱・盗汗・体重減少などの随伴症状,既往疾患,家族歴,海外渡航歴,ペット飼育歴,薬剤使用歴などを聴取する.数日以内に急速に進行したリンパ節腫脹は感染症を示唆するが,数カ月かけて進行したものであれば悪性腫瘍や慢性炎症を考える.
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