特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して
座談会
リンパ腫・骨髄腫患者のベストマネジメントを考える
飯田 真介
1
,
丸山 大
2
,
木下 史緒理
3
1名古屋市立大学大学院血液・腫瘍内科学分野
2国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科
3名古屋市立大学病院化学療法部
pp.2060-2067
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223785
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飯田 2011年の統計によると,年間24,000人ほどの患者さんが悪性リンパ腫に罹患され,そのうち約10,000人が亡くなられています.しかし,それ以外の方については治癒が可能であり長期生存が期待できる時代になってきました.また,年間6,800人ほどの患者さんが多発性骨髄腫に罹患されています.こちらはまだ治癒可能な疾患ではありませんが,多くの分子標的薬の登場により,最近では5〜6年,なかには10年を超える長期生存の患者さんも増えてきました.こうした背景に伴い,治療の主体も入院から外来へ移行しつつありますので,本日は特に外来診療の場において,こうした患者さんをどのようにマネジメントすべきか,議論したいと思います.
まずは丸山先生,治癒を目指せる疾患と,そうでない疾患という視点で,それぞれどのような治療戦略を考えていけばよいでしょうか.
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