連載 あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・17
内分泌疾患による筋骨格症状
萩野 昇
1
1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科
pp.144-147
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224574
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本連載を通じて,リウマチ性疾患・膠原病の診断は,基本的に除外診断であることを強調してきた.関節痛や持続する発熱を主訴に来院した患者が特定のリウマチ性疾患に罹患しているかどうかは,「感染症による症状ではないこと」「未診断の悪性腫瘍による症状ではないこと」「その他の疾患(内分泌疾患など)による症状ではないこと」を確認する過程こそが重要であり,個々の疾患の「分類基準」に合致するかどうかは臨床現場においては二の次であるとしてよい.
以下では筋骨格症状を引き起こしうる内分泌疾患について,診断のポイントを整理する.本連載で過去に言及した状態(病態)と重複する部分も多いが,確認の意味で再録した.
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