Japanese
English
誌上シンポジウム 整形外科領域における抗菌薬の使い方
筋骨格系結核―診断と治療
Musculoskeletal Tuberculosis
藤田 正樹
1
,
新納 伸彦
2
Masaki Fujita
1
,
Nobuhiko Niiro
2
1札幌逓信病院整形外科
2独立行政法人国立病院機構北海道医療センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Japanpost Sapporo-Teisin Hospital
2Department of Orthopedic Surgery, Hokkaido Medical Center National Hospital Organization
キーワード:
結核
,
tuberculosis
,
筋骨格系結核
,
musculoskeletal tuberculosis
,
抗結核薬
,
antituberculotic drug
Keyword:
結核
,
tuberculosis
,
筋骨格系結核
,
musculoskeletal tuberculosis
,
抗結核薬
,
antituberculotic drug
pp.515-519
発行日 2010年6月25日
Published Date 2010/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101745
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筋骨格系結核患者数は強力な抗結核薬の出現により急速に減少している.したがって治療の機会が減少し,doctor's delayの症例が多くなっている.脊椎カリエスも骨関節結核も症状は急速には進行せず,疼痛も初めは軽度で変性疾患などとの鑑別が困難である.画像所見からの鑑別診断も可能ではあるが,確定診断は病巣からの菌検出か病理所見に頼らざるを得ない.診断が確定した後抗結核薬を少なくとも3剤以上を投与し,一定期間副作用の出現の有無を確認する.手術を選択したならば術後の抗結核薬の投与は必須である.術式により術後の投与期間は多少異なるが12~18カ月が適当と思われる.
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