特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から
治療─その他の治療薬や管理
【重症肺炎への対応】
ステロイドの適応は?—最新のエビデンス
大下 慎一郎
1
,
志馬 伸朗
1
1広島大学大学院救急集中治療医学
pp.94-96
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224562
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Point
◎重症市中肺炎では,ステロイドによって死亡率を軽減できる可能性がある.
◎ARDSあるいは敗血症性ショックを来した院内肺炎,人工呼吸器関連肺炎では,ステロイドにより病態改善の可能性がある.
◎医療・介護関連肺炎においては,救命ではなく緩和目的での使用も考慮される.
◎宿主免疫,原因菌の種類などを考慮し,総合的にステロイドの適応を判断すべきである.
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