今月の主題 呼吸不全の臨床
慢性呼吸不全の臨床
ステロイド剤の適応と使い方
谷本 普一
1
1東京慈恵会医科大学・第4内科
pp.778-781
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900195
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副腎皮質ステロイド(以下,ステロイド)は各種の呼吸器疾患に抗菌剤とともに,しばしば劇的な効果をもたらすが,抗菌剤におけるin vitroの抗菌力などのような指標はなく,その使い方の多くは経験的判断に委ねられているのが現状である.ステロイドの効果は基本的には用量依存性であるが,その適応と投与量を決めるのは,その病変の発症機序と組織学的特異性である.
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