特集 内分泌疾患を診きわめる
副腎疾患
ホルモン過剰症
【副腎髄質機能亢進症】
褐色細胞腫・傍神経節細胞腫
田辺 晶代
1
1国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科
pp.2208-2211
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224517
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ポイント
●典型例では,発作性の高血圧,頭痛,動悸などの症状を呈するが,明確な発作症状を呈さない非典型例(持続性高血圧)も多い.
●副腎や後腹膜の偶発腫瘍として発見されることがある.
●約10〜30%が悪性例であるが,生化学的・病理学的に悪性の診断がきわめて困難である.
●スクリーニング検査として,随時尿中メタネフリン分画(尿中クレアチニン補正値)を測定する.
●症状を呈する腫瘍はほとんどが径3cm以上である.
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