臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
X.内分泌疾患
術前・術中・術後の内分泌学的管理
208.褐色細胞腫
佐藤 辰男
1
1熊本大学医学部・第3内科
pp.2560-2561
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218749
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症例
26歳,主婦.入院1ヵ月前,妊娠35週目のとき,昼食後,急に頭痛が激しくなり,数分で落ち着いたが,夕方にも再び起こったため某産婦人科を受診した.そこで高血圧(210/120)と蛋白尿を指摘され入院したが,以後も日に4~5回,同様の発作が見られた.2週間前に2,810gの男子を分娩したが,その直後に痙攣発作を来たした.その後も発作性の頭痛と,それに伴う高血圧がみられるため,褐色細胞腫を疑われて当科に紹介され,転院した.
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