連載 診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・20
肺高血圧症(PH)患者の診かた
山崎 直仁
1
1高知大学医学部 老年病・循環器内科
pp.2036-2043
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224479
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
40代女性.無職.
病歴 20代で全身性エリテマトーデス(SLE)を発症し,膠原病内科でステロイド治療が開始された.30代で肺高血圧症(PH)を指摘,SLEによる肺高血圧症と診断された.免疫抑制剤により治療されたが肺高血圧は改善せず,エポプロステノール製剤の持続静注,エンドセリン受容体拮抗薬,ホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬が順次追加された.最近になり労作時の呼吸困難感が増悪したために入院となった.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.