特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方
トピックス
肺高血圧症
須田 理香
1
,
田邉 信宏
1,2
,
巽 浩一郎
1
1千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
2千葉大学大学院医学研究院先端肺高血圧症医療学
pp.1930-1933
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200036
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ポイント
◎肺高血圧症は成因により1〜5群までに分類され,治療薬の多くは1群の肺動脈性肺高血圧症に対して承認されている.
◎肺高血圧症の成因により治療方針も異なるため,薬物療法を開始する前に,正確な病態評価がなされているか確認する必要がある.
◎主な血管拡張薬には,プロスタサイクリン,エンドセリン受容体拮抗薬,ホスホジエステラーゼ5阻害薬の3系統がある.
◎WHO機能分類により推奨開始薬が異なり,治療目標を達成できない場合には併用療法を行う.
◎薬物療法では十分な改善が認められない場合には,肺移植を検討する.
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