特集 主治医として診る高血圧診療
薬物療法
降圧薬増量,減量のタイミング
甲斐 久史
1
1久留米大学医療センター循環器内科
pp.1784-1788
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224419
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ポイント
●一般には緩徐な降圧が望ましいが,Ⅱ度高血圧や多重危険因子を有する高リスク症例では数週間(1〜3カ月)以内に降圧目標達成をめざす.
●高齢者,特に後期高齢者では,降圧薬は少量から投与を開始し,1〜3カ月の間隔で増量・併用し,最終的に数カ月で降圧目標を達成するように緩徐に降圧する.
●夏季に血圧が過剰に低下する症例では,降圧薬の一時減量あるいは中止を考慮してよい.その際には血圧値よりも重要臓器の虚血症状・所見の出現に留意する.
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