今月の主題 一般内科医が診る循環器疾患―3大病態を把握する
心不全のマネジメント
β遮断薬をいつ,何を投与し,どのように増量するか
吉川 勉
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科学
pp.702-705
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103315
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ポイント
●心不全急性増悪からの回復期においては,退院前にβ遮断薬の初期用量を開始する.
●症状のない心機能低下例においても,β遮断薬を早期に開始したほうがよい.
●必ず通常量の1/8程度の低用量から開始し,忍容性を確認しながら,目標量まで増量する.
●開始時には循環動態が安定し,β遮断薬投与の禁忌となる合併疾患がないことを確認する.
●β遮断薬は必ずしも第二選択薬ではない.
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