特集 超高齢時代の内科診療
呼吸器
COPDスクリーニングは,意味があるのか?
佐藤 亮
1
1横浜市立市民病院呼吸器内科
pp.1563-1568
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224362
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ポイント
●NICE Studyによると,本邦におけるCOPDの潜在的な有病率は約500万人以上である.
●長期にわたる喫煙がある場合や咳嗽,喀痰,労作時呼吸困難が慢性的に認められる場合にはCOPDを疑う.
●気管支拡張薬により,中等度以上のCOPDに対してQOLの改善,急性増悪の抑制,呼吸機能の改善が得られる.
●呼吸機能やQOLの改善,急性増悪や死亡の抑制に対するCOPDスクリーニングの有効性については現段階では不明である.
●喫煙はCOPDの最大のリスクであるため,禁煙が重要である.
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