特集 超高齢時代の内科診療
循環器
超高齢者の血圧の治療ターゲットはどうあるべきか?
藤原 健史
1
,
苅尾 七臣
2
1東吾妻町国民健康保険診療所
2自治医科大学内科学講座循環器内科学部門
pp.1536-1543
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224356
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ポイント
●若壮年者同様に高齢者においても血圧上昇は心血管リスクであり,血圧を低下させることでそのリスクは低下する.
●JSH2014では,75歳以上の高齢者の降圧目標を150/90mmHg未満(忍容性があれば積極的に140/90mmHg未満)と設定している.
●80歳以上の超高齢者に対する降圧治療では,主要臓器の静脈還流障害を防ぐことが重要であり,過剰降圧を避けなければならない.
●超高齢者の高血圧治療では,詳細な病態と合併症の把握を怠ってはならず,低血圧や急性腎障害に配慮した段階的な降圧が重要である.
●生活背景までも考慮した「個別医療」が重要である.
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