特集 高血圧診療Update―「高血圧治療ガイドライン2019」で何が変わるのか?
Overview
血圧測定Update
藤原 健史
1
,
星出 聡
1
1自治医科大学内科学講座循環器内科学部門
キーワード:
早朝家庭血圧
,
夜間家庭血圧
,
自由行動下血圧
,
血圧変動性
Keyword:
早朝家庭血圧
,
夜間家庭血圧
,
自由行動下血圧
,
血圧変動性
pp.193-198
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_193
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Summary
▪「高血圧治療ガイドライン2019」(JSH2019)では,診察室血圧120/80mmHg未満,家庭血圧115/75mmHg未満を,これまでの「至適血圧」という表現から「正常血圧」という名称に変更した.
▪診察室血圧と家庭血圧において,段階的に「正常高値血圧」「高値血圧」という亜分類が設定された.
▪JSH2019ではJSH2014と同様に,家庭血圧測定と自由行動下血圧測定を含む診察室外血圧測定に基づく高血圧診療の重要性が強調されている.
▪家庭血圧測定が普及しているわが国では,まずは早朝家庭血圧を治療ターゲットにするべきであると考える.さらに,その先に心血管イベント発症に対する残余リスクとなる夜間家庭血圧を測定し,治療介入していくことで,24時間パーフェクト血圧コントロールが達成されると考える.
© Nankodo Co., Ltd., 2020