特集 超高齢時代の内科診療
循環器
高齢の心房細動患者に対する血栓予防療法
山根 禎一
1
1東京慈恵会医科大学附属病院循環器内科
pp.1544-1548
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224357
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ポイント
●CHADS2スコアの因子のなかで,年齢(75歳以上)が最も高い血栓症発症リスクである.
●腎機能の高度に悪化した例を除いて,高齢心房細動患者ではワルファリンよりも直接作用型経口抗凝固薬のほうが血栓症予防に適している.
●高齢心房細動患者においても,ガイドラインに沿った抗凝固治療を行うことが予後の改善につながる.
●左心耳閉鎖デバイスなどの非薬物的抗血栓治療は,抗凝固薬の内服継続が困難な高齢心房細動患者において効果が期待されている.
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