連載 Webで読影! 画像診断トレーニング・2
期せずして出会う悪性腫瘍
石田 尚利
1,2
1三楽病院 放射線科
2東京大学医学部 放射線医学
pp.749-750,900-906
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224155
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次の3症例について,どのような病態が推定できますか? また,診断は何でしょうか?
症例1 70代女性.5年前に上行結腸癌の手術歴があり,毎年,再発チェックの腹部CTを施行している.昨年までは明らかな再発や転移を認めていなかったが,今回のCTで異常が指摘された.新規の症状や血液検査所見の異常はない.
症例2 60代男性.2年前に胆囊摘出術を施行している.定期受診の血液検査でγ-GTの上昇傾向が続いており,直近は1,123U/Lであった.腹部超音波検査にて異常を認めたため,さらなる精査目的で腹部CTを施行.
症例3 80代女性.2日前より発熱と下腹痛が出現し,食思不振となったため受診.診察上,右下腹部に腫瘤を触知.体温38.6℃.血液検査はWBC25,000/μL(好中球85.4%),CRP29.77mg/dL.精査のために腹部CTを施行.
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