特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
抗血栓薬の特徴を知る
【抗凝固薬】
へパリン類,フォンダパリヌクス
小嶋 哲人
1
1名古屋大学大学院医学系研究科(保健学)
pp.2318-2321
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223841
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ポイント
●ヘパリンは強力な抗凝固注射薬として汎用されているが,反面,出血性副作用が問題となる.
●ヘパリンは,アンチトロンビンを介して複数のセリンプロテアーゼ型凝固因子を不活化する間接的抗凝固薬である.
●低分子量ヘパリンは,ヘパリンの抗凝固作用の解明をもとに出血性副作用軽減を目指して開発された薬剤である.
●フォンダパリヌクスは,出血性副作用を軽減したアンチトロンビンを介した特異的Ⅹa阻害薬である.
●出血性副作用が軽減された抗凝固薬であっても出血イベント時での止血困難には注意が必要である.
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