特集 感染症診療 それ,ホント?
入院編
de-escalationの時にMICの低い抗菌薬が良いわけではないってホント?
有馬 丈洋
1,2
1洛和会音羽病院感染症科
2洛和会音羽病院総合診療科
pp.926-930
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223510
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ポイント
●最小発育阻止濃度(MIC)の判定は菌種と抗菌薬の1対1対応であるため,MICの縦読みはせず,まずは「S」(感受性),「I」(中間),「R」(耐性)の判定を参考にする.
●治療効果判定において米国臨床検査標準委員会(CLSI)の判定基準を用いている場合,米国での標準的な抗菌薬使用量で治療しているかを確認する必要がある.
●起因菌が判明した後,抗菌薬の変更を行う際には,感染臓器/部位を考慮し,そのMICが信頼できるかどうかを確認する必要がある
●de-escalationを行う際には,エビデンスの豊富なβ-ラクタム薬を中心に,狭域な抗菌薬に変更する.
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