特集 感染症診療 それ,ホント?
外来編
腸管出血性大腸菌感染症(血清型O157など)に抗菌薬は危険ってホント?
大路 剛
1
1神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野
pp.868-871
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223494
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ポイント
●アウトブレイクの経験から,腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症において,溶血性尿毒素症症候群(HUS)発症のリスクがないと考えられる抗菌薬は,ホスホマイシンを含め存在しない.
●下血を伴う感染性腸炎疑いの患者では,常にEHECによる感染性腸炎の可能性を考え,抗菌薬投与は慎重であるべきである.
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