特集 救急疾患,重症はこうして見極める—いつまでもヤブと思うなよ!
私の勉強法と若手医師の育て方
次世代リーダーの学び方の提案
志水 太郎
1
1東京城東病院総合内科
pp.740-742
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223457
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最近の自分の現状
本稿は現在の自分の立場である研修病院のプログラム責任者,または指導医学年の立場の先生に向けてのものです.その学年の一医師の勉強方法だとご理解いただけますと幸いです.
現在,私は東京・江東区にある東京城東病院で,自身のキャリアにおいて2つ目になる総合内科の立ち上げを行っています.2015年はある大学で3つ目の総合内科および研修システムの立ち上げも行う予定です.このように研修医が学年が上がり,一人の指導医,さらにプログラム責任者となり……とだんだん“管理側”の仕事が増えてくると,一臨床医・指導医として研修医や学生たちと病棟を駆け回っている時間がすべてでなくなってくるのは事実です.私は2012年より研修医の面倒をみるプログラム責任者の役割を経験し,それに続き2013年からつい最近まで研修医として米国にいましたが,2014年10月に日本へ戻り,再び研修医教育を統括しながら仕事をする立場になり,いわば両極端の立場を経験するに至っています.このような少し特殊な事情もあって,インプットに割ける時間とアウトプットに割ける時間の割合は,自分の立場によってある程度規定しうるということを特に強く実感する境遇を経験しています(図1).
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