連載 とびら
受けた恩は次の世代へ
平田 和彦
1
1広島大学病院診療支援部リハビリテーション部門
pp.143
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202567
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当院では養成校を卒業した人を研修生として受け入れている.今年も当院で研修を終えた研修生たちが巣立っていく.研修を終えた顔は皆いつも晴れやかだ.巣立っていく子らの顔を見ながら,また「伝えるべきことは十分伝えられただろうか?」と自問する.
医療職の育成には相応のコストが必要である.医師では2年,看護師では1年の卒後研修期間が設けられている.指導者のもとで知識と技術を学び,さらには先輩たちの振る舞いを見て,医療職としての心構えを身につける.理学療法士には法で定められた制度こそないものの,理学療法の知恵と技,そして医療に携わる者としての心構えは脈々と受け継がれてきた.
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