増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
酵素,肝機能検査
リパーゼ,エラスターゼⅠ,トリプシン
村木 崇
1
,
川 茂幸
2
1信州大学医学部附属病院・消化器内科
2信州大学総合健康安全センター
pp.213-215
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223258
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検査の概要
膵酵素の検査項目には,アミラーゼ,アミラーゼアイソザイム,リパーゼ,トリプシン,エラスターゼⅠ,PLA2,PSTⅠなどがある.
リパーゼ,エラスターゼⅠ,トリプシンは,いずれも膵腺房細胞で合成され膵液中に分泌される消化酵素である.膵腺房細胞障害により血中に逸脱し血清値は高値を示す.いわば,膵腺房細胞障害マーカーである.これらはいずれも,血中アミラーゼと比較して膵に特異性が高い.いずれの酵素も日内変動や食事の影響は少なく,溶血の影響は認められない.
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