特集 出血傾向のLaboratory Diagnosis
Ⅳ.各種疾患と出血
3.腎疾患
久米 章司
1
,
山中 學
1
,
苅家 利承
2
,
田部 章
2
1東京大学病院中央検査部
2東京大学第1内科
pp.1348-1352
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915628
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腎疾患にはしばしば種々の血液学的異常を伴う.いちばんよく知られているのは,慢性腎不全における貧血である.最近,腎疾患における出血性素因も,その疾患の治療上,更には病態生理の理解のうえに注目を集めつつある.本稿では,腎疾患における出血性素因ということに関して,特に腎疾患における血尿,尿毒症における出血,及び特殊な腎疾患における出血について若干の考察を加えてみたいと思う.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.