増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液化学検査
97.シアル酸
亀井 幸子
1
1東京大学医学部付属病院・検査部
pp.1862-1863
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222786
- 有料閲覧
- 文献概要
●シアル酸とは
シアル酸(sialic acid)は,1936年Blixらによって顎下腺のムチンから結晶状に単離された.単一の物質ではなく,ノイラミン酸とよばれるカルボキシル基をもつ糖の,一連のアシル誘導体の総称である.15種類以上のものが知られているが,正常なヒトの体内に認められるシアル酸はほぼ100%がN-アセチルノイラミン酸(NANA)である.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.