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技術講座 生化学
シアル酸の測定法
男沢 聖子
1
1札幌医科大学病院検査診断部
pp.317-322
発行日 1986年4月1日
Published Date 1986/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203623
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シアル酸とは
シアル酸(sialic acid)と呼ばれる一連の化合物を初めて結晶の形で単離したのはBlix1)で,1936年のことである.Blixは唾液腺ムチンから取り出した唾液saliva〔Sial(o):唾液,唾液腺との関連を表わす接頭語〕に由来し,sialic acidと命名した.シアル酸とは化学的にはノイラミン酸と呼ばれるアセチル誘導体である一連の化合物を表わす名称である(図1).
炎症のマーカーとしてシアル酸がなぜ注目されるのかについて,二,三述べる.炎症の際,急性相反応物質(acute phase ractants:APR)と呼ばれるものが血清中に増加するが,この中でも重要視されるのが糖蛋白である.この糖蛋白はAPRに属して血漿蛋白中ではα1-およびα2-グロブリンに分画される物質であり,多糖類の糖蛋白にはすべてポリペプチド部分と糖質部分があり,そして,この末端にはシアル酸がついている.生体内に存在する単糖は炭素数が5〜6個のものが多いが,シアル酸はアミノ基,カルボニル基および水酸基をもった多価アルコールで,炭素数9個から構成されている.

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