増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
免疫血清検査
71.β2-マイクログロブリン
伊藤 喜久
1
,
金 衡仁
1
1自治医科大学・臨床病理学教室
pp.1794-1795
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222760
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β2-マイクログロブリン(以下,β2-mと略)は分子量11,800の低分子蛋白であり,HLAクラスI抗原のL鎖の構成成分として全身の有核細胞に存在している.
β2-m測定の臨床的意義はひとことで言って,血清,尿中濃度の上昇を指標として,腎糸球体尿細管障害の検定,悪性腫瘍,感染症,膠原病など生体内の異常をスクリーニングし,多発性骨髄腫,慢性リンパ性白血病などでは,予後の推定,治療効果の判定に用いられる.
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