増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
免疫血清検査
70.IgE
石井 周一
1
,
櫻林 郁之介
1
,
河合 忠
1
1自治医科大学・臨床病理学
pp.1792-1793
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222759
- 有料閲覧
- 文献概要
●異常値を示す疾患
血清IgE量の異常を示す疾患を表1にまとめた.
1.異常高値を示す疾患
代表的なものがアレルギー性疾患で,アレルギー性アスペルギルス症,アトピー性喘息,アトピー性鼻炎およびアトピー性皮膚炎などで高値を示す.アレルギー性アスペルギルス症はI型,III型およびIV型のアレルギーが発症に関与しているが,IgEは著明な高値を示す.アトピー性喘息やアトピー性鼻炎では減感作療法を行うと初期には一時IgEは増加するが,その後,徐々に低下する.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.